[H 教授プロフィール]

昭和42年京都大学卒。
同年4月に厚生省(当時)入省。昭和46年7月の環境庁発足により、環境庁勤務。
レンジャーとして、瀬戸内海・中部山岳・霧島屋久 各国立公園の管理に従事。
また本庁では、水質規制課長、国立環境研究所主任研究企画官、環境研修センター所長等を歴任(この間、ハワイ東西センター客員研究員なども)。
現職は、関西学院大学総合政策学部教授。本名:久野武(ひさのたけし)。

新・H教授の環境行政時評

『環境の世紀』といわれる今世紀。地球温暖化の問題や生物多様性の保全など、環境に関わるさまざまなキーワードを耳にする機会が多くなってきています。
その一方で、国内で、また国際的にも、ズバリどういうことが問題にされていて、何が議論されているのか など、情報が氾濫する割に、いや氾濫しすぎているからこそ、わかりにくくなっている現状があるともいえます。

ここでの登場人物は、
環境庁OBで、現KG大学教授の H教授と、
同研究室に、図らずも配属されてしまった、H教授が唯一指導担当する女子学生 Aさん
(本人たっての希望により、本名・詳しいプロフィールは、特に伏せる)

この2人で100講と長らく連載を続けてきた環境行政時評。この講を区切にしばらく休ませていただきましたが、また新・環境行政時評となってお目にかかることができて幸いです。Aさんはまたドロンしますが、秋にはまた帰ってくると思います。

それにしても菅サンの人気は下落する一方ですが、意識してかどうかはともかく、唯一、菅サンの言動だけがーーあと強いてあげればソフトバンクの孫正義さんもーー強固な電力利権共同体の手中にあるエネルギー政策に揺さぶりをかけ、国民の意識も変えつつあるのは、奇妙なパラドックスと思うのはボクだけでしょうか。
そしてついに菅サンは「脱原発依存社会」と言う、いままでと180度転回したことを霞が関・永田町の頭越しに言明するに至りました。

 原発はどこに行くー

今回は原発とエネルギー政策に終始しましたが、それ以外のところでもさまざまな地殻変動が起きているのでないかという気がします。
次回はそういう面にも焦点を当てられれば幸いです。

この新・時評はぼくの退官まであと6,7回は続けられそうです。その間に、日本が3/11を克服し、新たなスタートを切ったことを祝するような対談をAさんと出き、その喜びを読者と共有できるようになればと願っています。

それでは酷暑の候となります。読者のみなさんに置かれては、お身体ご自愛のほどを。そして一日も早い東日本の復興と、被災者の方々のご健康を、読者のみなさんと一緒に祈念したいと思います。

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コンテンツインデックス

新・2012春2012春 春なお遠し、日本環境行政
―三陸がれき、原発、そして水俣病の今―


「3/11から一年が過ぎました。未曽有の国難に国民は上から下まで一致団結―とはいかず、上は愚劣な政争、下は三陸がれきの受け入れ拒否の声の前に広域処理はお題目に終わっています。原発はほとんど稼働停止になりましたが、新しいエネルギー政策の基本方向も定まらないなか、再稼働に向けての動きも活発化しています。このあまりに無残なわが日本の状況にキョージュが切歯扼腕しています。3月、キョージュの青春時代のアイドル吉本隆明が世を去りましたが、キョージュの青春時代に、水俣病の患者さんと支援者は「怨」の旗を掲げていました。そして今に至るも完全解決したわけではありません。キョージュは改めて水俣病の50年を振り返ります。」
  
新・H教授の環境行政時評(2012春 その1)
新・H教授の環境行政時評(2012春 その2)
新・H教授の環境行政時評(2012春 その3)
新・H教授の環境行政時評(2012春 その4)
2012.年04.04執筆 2012.04.06編集

新・2012冬COP17の総括、原発・フクシマ最新動向、そして自壊する日本と世界

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「東日本大震災とフクシマ原発事故―昨年未曾有の国難に見舞われた日本は右往左往のまま、新たな年を迎えました。目を海外に向けてもEUが存亡の危機に立つなど、ピンチな状況に立っているのは、洋の東西を問わないようで、キョージュは既成秩序の自壊がはじまったと喝破します。年末のCOP17では、わがドゼウ政府は京都議定書延長期間の削減義務を負わずと宣告、世界の孤児になってしまい、キョージュは古巣の環境省に絶望の怒りをぶつけます。フクシマでは事故調査委員会の中間報告と不発に終わった「最悪のシナリオ」を検討し、フクシマでは僥倖に見舞われたという見方もありうると言い放ち、Aさんをあっと言わせます。原発の耐用年数40年化という新たな方針に関して、一定の評価をしつつも、脱原発への道はなお遠く、市民がひきつづき声を上げ続けることを説きます。」
  
新・H教授の環境行政時評(2012冬 その1)
新・H教授の環境行政時評(2012冬 その2)
新・H教授の環境行政時評(2012冬 その3)
新・H教授の環境行政時評(2012冬 その4)
2012.01.15執筆 2012.01.30編集

新・2011秋秋深し、「どぜう」は何をする人ぞ
―われわれはどこから来たのか、われわれはどこにいるのか、われわれはどこに行こうとしているのか―

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満身創痍でリタイアした菅丸に代わり船出した「どぜう」丸は、二度に渡る台風という手荒い歓迎を受け、どこに行こうとしているか定かでないまま、二か月が過ぎようとしています。いまは天候だけはさわやかな秋空が続いていますが、依然として日本の混迷はとどまることを知りません。一方、世界に目を向けると、ギリシャからリビア、ウォール街に至るまで何やらきなくさい匂いが漂ってきます。そんななか、キョージュは、戦後世界を<革命20年周期説>という珍説で登場し、野田政権と脱原発依存の行方を探ります。今回もキョージュの毒舌が響き渡りますので、お楽しみください。
新・H教授の環境行政時評(2011秋 その1)
新・H教授の環境行政時評(2011秋 その2)
新・H教授の環境行政時評(2011秋 その3)
新・H教授の環境行政時評(2011秋 その4)
新・H教授の環境行政時評(2011秋 その5)
2011.10.20執筆 2011.11.07編

新・2011夏「脱・原発依存社会」の行方 ―原発とエネルギーをめぐる四方山話―

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新・H教授の環境行政時評に衣替えをして帰ってきました。震災、津波、そしてあってはならない原発事故から早くも4か月がたちました。復興への明確なビジョンは見えてこないまま、政治の混乱だけが目立っているように感じられますが、そんな中でも原発・エネルギーに対する国民の考え方に変化が現れ始めていることに注目するキョージュ。4か月もたった今は、10年後からすればまだ4か月後です。私たちは未来へ向けてどのようなエネルギーを選択していくべきか考える必要があるでしょう。今回キョージュは新しいエネルギー政策として、小規模分散型へのシフトや市場原理を利用した自然エネルギーの促進について論じます。
  
新・H教授の環境行政時評(2011夏 その1)
新・H教授の環境行政時評(2011夏 その2)
新・H教授の環境行政時評(2011夏 その3)
新・H教授の環境行政時評(2011夏 その4)
新・H教授の環境行政時評(2011夏 その5)
2011.07.14執筆 2011.07.26.編集

98講〜100講

第100講「とりあえずの最終講宣言―東日本大震災と原発の将来」

いよいよ圧倒的な好評の中(かどうかは知りませんが)100講を迎えました。東日本を襲った3.11の地震と津波から一月半以上経っていますが、依然として復興の槌音は聞こえず、被災者の生活再建の展望は見えないままです。復興のためになにをなすべきかをキョージュとともに考えませんか。一方、フクシマ第一でいま何が起きているのか、依然としてブラックボックスのままです。今後の原発はどうなっていくのか、役人生態学の立場から「原子力村」と原発の今後を論じています。
なお、毎月発信してきたこの時評は100講で持って一旦最終講とし、今後は四半期ごとにお目見えすることとします。今後ともご愛読をお願いします。
  
H教授の環境行政時評(第100講 その1)
H教授の環境行政時評(第100講 その2)
H教授の環境行政時評(第100講 その3)
H教授の環境行政時評(第100講 その4)
H教授の環境行政時評(第100講 その5)
2011.04.24執筆 2011.05.2.編集

第99講「未曾有の国難の只中でー東北関東大震災と原発事故」

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3月11日、未曾有の大地震が東北・関東地方を襲いました。そのあと想像だにできなかった大津波が東北地方の太平洋沿岸を襲い、すさまじい勢いで沿岸の町町と人々を飲み込んでいきました。悪夢のような戦後最大の悲惨な自然災害です。その被害規模は巨大すぎていまだにその全貌は定かではありません。それだけではありません。それに引き続き、福島第一原発で、あってはならない、起ってはならないはずの原発事故が発生、必死の対応策をいまもとっていますが、いまだ終息の目処は立っていません。この国難にどう対処すべきか、なにを読み取るべきか、そしてわれわれはどこを目指さねばならないのか。明治維新、太平洋戦争敗戦と過去二回、価値観の大転換を起こした日本は三回目の価値観の転換と新たな発想での社会づくりが必要とキョージュは熱っぽく訴えます。
  
H教授の環境行政時評(第99講 その1)
H教授の環境行政時評(第99講 その2)
H教授の環境行政時評(第99講 その3)
H教授の環境行政時評(第99講 その4)
2011.03.21執筆 2011.03.29.編集

第98講「ジャスミン革命のもたらすもの−付:調査捕鯨の行方」

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チュニジアに端を発した「ジャスミン革命」がすごい勢いで中東を席巻しています。<環境>とからめてこの原因はなになのか、これがどこまで広がり、日本にどういう影響があるのか、キョージュは迷論痔論を展開します。そしてシーシェパードの妨害でついに一時的な撤退を余儀なくされた調査捕鯨について論じ、話は転怪していきます。最後は絶望菅に駆られつつも日本の政局或いは逝虚苦を論じ、100講へまた一歩歩を進めました。
H教授の環境行政時評(第98講 その1)
H教授の環境行政時評(第98講 その2)
H教授の環境行政時評(第98講 その3)
H教授の環境行政時評(第98講 その4)
2011.03.01執筆 2011.03.10編集