[H 教授プロフィール]

昭和42年京都大学卒。
同年4月に厚生省(当時)入省。昭和46年7月の環境庁発足により、環境庁勤務。
レンジャーとして、瀬戸内海・中部山岳・霧島屋久 各国立公園の管理に従事。
また本庁では、水質規制課長、国立環境研究所主任研究企画官、環境研修センター所長等を歴任(この間、ハワイ東西センター客員研究員なども)。
平成24年度まで関西学院大学総合政策学部教授。現在は関西学院大学総合政策学部名誉教授。
本名:久野武(ひさのたけし)。

新・新 Hキョージュの環境行政時評

『環境の世紀』といわれる今世紀。地球温暖化の問題や生物多様性の保全など、環境に関わるさまざまなキーワードを耳にする機会が多くなってきています。
その一方で、国内で、また国際的にも、ズバリどういうことが問題にされていて、何が議論されているのか など、情報が氾濫する割に、いや氾濫しすぎているからこそ、わかりにくくなっている現状があるともいえます。

「H教授の環境行政時評」は、そうした現状を踏まえ、さまざまな環境政策が世界や日本のどういう現実とクロスしているのかを、旬の話題を取り上げ、H教授と教え子との軽妙な対話で浮かび上がらせようという趣旨で、ネット上で始めたものです。

 ぼくはレンジャー(国立公園管理員、現・自然保護官)としてスタートし、のちにさまざまな環境行政の分野を渡り歩いた環境庁(現・環境省)出身の実務家教員でしたので、その経験が随処に反映しています。
 2003年の1月から、毎月一回日本最大の環境ウエブである「EICネット*」にアップし始めました。90講からは関学総合政策学部HP上に移して、目標としてきた100講を終えることができました。それで最後にするはずだったのですが、折しも東日本大震災、そしてフクシマ事故の勃発という戦後日本の一大転機となるような戦後最大の悲惨な災害に襲われました。そこで100講以降も「新・H教授の環境行政時評」として季刊で続けることにしました。
 それから二年、2013年3月末日に、ぼくは大学を定年退職しました。在職中の最後の時評は「2013冬」です。これで時評シリーズは一旦は終えました。
2013年4月から年金生活者になりました。キャンパスに遊びに行った時、総合政策学部の山田孝子先生から、続投するよう慫慂されました。編集とアップは山田先生にやっていただけるとのことで、「2013夏」からはじまる「新・新Hキョージュの環境行政時評」(退職したのに「教授」はおかしいので、「キョージュ」としました)シリーズがはじまり、今日に至っています。少しでもボケ防止に役立つのではないかと淡い期待を抱いての再々出発です。

* (財)環境イノベーション情報機構が運営する、環境問題に関する情報サイト

コンテンツインデックス

新・2014冬新・新2014−冬 年明け三題噺―「都知事選と原発政策」「総括COP19」「特集鳥獣保護法改正」

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2014年、古希を目前に控え、Hキョージュは依然として吠え続けています。年明けの第一弾は、「年明け三題噺」。はじめは都知事選と原発政策。都知事選結果如何で原発政策が転換できるかどうか固唾をのんでいます。二つ目は昨11月のCOP19の総括、世界の孤児になっていく日本に無念やるかたないキョージュの咆哮がむなしく空を撃ちます。さいごにシカ駆除対策に前のめりになっていく鳥獣保護法改正を取り上げます。ウマ年にシカを論じているのです

新・新Hキョージュの環境行政時評(2014冬 その1)
新・新Hキョージュの環境行政時評(2014冬 その2)
新・新Hキョージュの環境行政時評(2014冬 その3)
新・新Hキョージュの環境行政時評(2014冬 その4)
新・新Hキョージュの環境行政時評(2014冬 その5)
2014.1.26執筆 2014.1.27編集
新・2013秋新・新2013−秋 未来予想図―原発再稼働とCOP19


新・新シリーズ第二弾の登場です。安倍政権の暴走ぶりに怒りと無力を覚えるAさん、一方、着々と進む原発再稼働に、キョージュは「コイズミ・橋下・小沢、脱原発トライアングル」という妄想に夢を託します。そして政財官の原発再稼働に向けた深部の動向を暴いた現役キャリア官僚の告発小説「原発ホワイトアウト」を論じます。さらに漏えいがとまらないフクシマ汚染水問題の現状と課題を論じ、キョージュは国際社会にゲタを預けよと主張します。一方、IPCC第一部会の第五次評価報告書を紹介し、11月に開催されるCOP19に向けての動向にもメスを入れます。キョージュとAさんの怒りと悲しみはいやます一方です。
新・新Hキョージュの環境行政時評(2013秋 その1)
新・新Hキョージュの環境行政時評(2013秋 その2)
新・新Hキョージュの環境行政時評(2013秋 その3)
新・新Hキョージュの環境行政時評(2013秋 その4)
2013.10.22執筆 2013.10.28編集

新・2013夏新・新2013−夏 富士山世界文化遺産登録! そして原発再稼働へ


あのHキョージュが帰ってきました! 退職後3か月、趣味の世界に没頭する世捨て人かに見えたキョージュですが、久々にアラサーだかアラフォーだか不明のAさんをつかまえて、富士山世界遺産登録について論じています。メデタイといって日本中が沸きかえっていますが、これからの富士山はどうすればいいのか、入山料の問題を皮切りに厳しく問いかけています。また、そもそもICOMOSの審査結果を覆したことにも一抹の不安と疑義を投げかけます。さらに都議会選挙結果からアベノミクスを論じ、原発再稼働にまっしぐらの社会に異議を申し立て、さらに水俣病問題やCOP19についても鋭く切り込んでいきます。


新・新Hキョージュの環境行政時評(2013夏 その1)
新・新Hキョージュの環境行政時評(2013夏 その2)
新・新Hキョージュの環境行政時評(2013夏 その3)
新・新Hキョージュの環境行政時評(2013夏 その4)
新・新Hキョージュの環境行政時評(2013夏 その5)
2013.06.23執筆 2013.07.15編集

新・2013冬最終時評―2013年の環境政策のみどころ


「いよいよ最終講になりました。原発はどうなるのか、温暖化対策はどうなるのか、憂慮しつつキョージュは教壇を去ります。本講では安部政権のアキレス腱を鋭く抉り、アベノミックスの危うさにも言及していきます。さらに隠れたベストセラーである孫崎亨の陰謀論に見紛う「戦後史の正体」を紹介するなど、イタチの最後っ屁ではないですが、脱線の限りを尽くします。もっとも水俣条約、奄美・琉球の世界自然遺産登録に向けての暫定リスト、北京の大気汚染と日本への影響、など正当な環境政策論もア・ラカルトとして述べることを忘れていません。ところで、ひとりキャンパスに取り残されたAさんはこれから何処へ行くのでしょうか…?」
  
新・H教授の環境行政時評(2013冬 その1)
新・H教授の環境行政時評(2013冬 その2)
新・H教授の環境行政時評(2013冬 その3)
新・H教授の環境行政時評(2013冬 その4)
新・H教授の環境行政時評(2013冬 その5)
2013.02.05執筆 2013.02.18編集

新・2012秋2012秋 秋の夜長の環境夜話

「11月、秋深しの候となりましたが、原発にせよ、温暖化にせよ、生物多様性の問題にせよ、環境をめぐる状況は秋晴れからは程遠く、まるで深い霧のなかを彷徨しているようです。 革新的エネルギー環境戦略ははや機能不全。COP18を迎えて温暖化対策税の導入にもかかわらず、気候変動政策のビジョンは見えないままですし、生物多様性に関するメディアや市民の反応は鈍いと言わざるをえません。キョージュは秋の夜長を霧の中に分け入っていきます。また新たな話題としてSEAの新展開を紹介しています」
  
新・H教授の環境行政時評(2012秋 その1)
新・H教授の環境行政時評(2012秋 その2)
新・H教授の環境行政時評(2012秋 その3)
新・H教授の環境行政時評(2012秋 その4)
2012.10.25執筆 2012.11.12編集

新・2012夏2012夏 Hキョージュ、エネルギー政策の裏側を衝く

「RIO+20は期待外れの結果に終わりました。野田サンも消費増税と原発再稼働に躍起になってRIO+20のことなど眼中になかったようです。そして週末には国会周辺を再稼働反対の人波で埋まる中、さっさと大飯原発は再稼働されてしまいました。人災であり、津波の前に地震による損傷も否定できないとした国会事故調の最終報告書が出る前のことでした。
月末には政府事故調の最終報告書も出されましたが、やはり未解明の部分は残されたままでした。そして2030年のエネルギー構成として三つの選択肢が示され、国民の声を聞いて8月末までに決めるとしていますが、その真意はどこにあるのか、Hキョージュが独断と偏見で解説しています。日本のエネルギー政策はどこへいく…」
  
新・H教授の環境行政時評(2012夏 その1)
新・H教授の環境行政時評(2012夏 その2)
新・H教授の環境行政時評(2012夏 その3)
新・H教授の環境行政時評(2012夏 その4)
新・H教授の環境行政時評(2012夏 その5)
2012.年04.04執筆 2012.04.06編集

新・2012春2012春 春なお遠し、日本環境行政

「3/11から一年が過ぎました。未曽有の国難に国民は上から下まで一致団結―とはいかず、上は愚劣な政争、下は三陸がれきの受け入れ拒否の声の前に広域処理はお題目に終わっています。原発はほとんど稼働停止になりましたが、新しいエネルギー政策の基本方向も定まらないなか、再稼働に向けての動きも活発化しています。このあまりに無残なわが日本の状況にキョージュが切歯扼腕しています。3月、キョージュの青春時代のアイドル吉本隆明が世を去りましたが、キョージュの青春時代に、水俣病の患者さんと支援者は「怨」の旗を掲げていました。そして今に至るも完全解決したわけではありません。キョージュは改めて水俣病の50年を振り返ります。」
  
新・H教授の環境行政時評(2012春 その1)
新・H教授の環境行政時評(2012春 その2)
新・H教授の環境行政時評(2012春 その3)
新・H教授の環境行政時評(2012春 その4)
2012.年04.04執筆 2012.04.06編集

新・2012冬COP17の総括、原発・フクシマ最新動向、そして自壊する日本と世界

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「東日本大震災とフクシマ原発事故―昨年未曾有の国難に見舞われた日本は右往左往のまま、新たな年を迎えました。目を海外に向けてもEUが存亡の危機に立つなど、ピンチな状況に立っているのは、洋の東西を問わないようで、キョージュは既成秩序の自壊がはじまったと喝破します。年末のCOP17では、わがドゼウ政府は京都議定書延長期間の削減義務を負わずと宣告、世界の孤児になってしまい、キョージュは古巣の環境省に絶望の怒りをぶつけます。フクシマでは事故調査委員会の中間報告と不発に終わった「最悪のシナリオ」を検討し、フクシマでは僥倖に見舞われたという見方もありうると言い放ち、Aさんをあっと言わせます。原発の耐用年数40年化という新たな方針に関して、一定の評価をしつつも、脱原発への道はなお遠く、市民がひきつづき声を上げ続けることを説きます。」
  
新・H教授の環境行政時評(2012冬 その1)
新・H教授の環境行政時評(2012冬 その2)
新・H教授の環境行政時評(2012冬 その3)
新・H教授の環境行政時評(2012冬 その4)
2012.01.15執筆 2012.01.30編集

新・2011夏「脱・原発依存社会」の行方 ―原発とエネルギーをめぐる四方山話―

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新・H教授の環境行政時評に衣替えをして帰ってきました。震災、津波、そしてあってはならない原発事故から早くも4か月がたちました。復興への明確なビジョンは見えてこないまま、政治の混乱だけが目立っているように感じられますが、そんな中でも原発・エネルギーに対する国民の考え方に変化が現れ始めていることに注目するキョージュ。4か月もたった今は、10年後からすればまだ4か月後です。私たちは未来へ向けてどのようなエネルギーを選択していくべきか考える必要があるでしょう。今回キョージュは新しいエネルギー政策として、小規模分散型へのシフトや市場原理を利用した自然エネルギーの促進について論じます。
  
新・H教授の環境行政時評(2011夏 その1)
新・H教授の環境行政時評(2011夏 その2)
新・H教授の環境行政時評(2011夏 その3)
新・H教授の環境行政時評(2011夏 その4)
新・H教授の環境行政時評(2011夏 その5)
2011.07.14執筆 2011.07.26.編集

98講〜100講

第100講「とりあえずの最終講宣言―東日本大震災と原発の将来」

いよいよ圧倒的な好評の中(かどうかは知りませんが)100講を迎えました。東日本を襲った3.11の地震と津波から一月半以上経っていますが、依然として復興の槌音は聞こえず、被災者の生活再建の展望は見えないままです。復興のためになにをなすべきかをキョージュとともに考えませんか。一方、フクシマ第一でいま何が起きているのか、依然としてブラックボックスのままです。今後の原発はどうなっていくのか、役人生態学の立場から「原子力村」と原発の今後を論じています。
なお、毎月発信してきたこの時評は100講で持って一旦最終講とし、今後は四半期ごとにお目見えすることとします。今後ともご愛読をお願いします。
  
H教授の環境行政時評(第100講 その1)
H教授の環境行政時評(第100講 その2)
H教授の環境行政時評(第100講 その3)
H教授の環境行政時評(第100講 その4)
H教授の環境行政時評(第100講 その5)
2011.04.24執筆 2011.05.2.編集

第99講「未曾有の国難の只中でー東北関東大震災と原発事故」

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3月11日、未曾有の大地震が東北・関東地方を襲いました。そのあと想像だにできなかった大津波が東北地方の太平洋沿岸を襲い、すさまじい勢いで沿岸の町町と人々を飲み込んでいきました。悪夢のような戦後最大の悲惨な自然災害です。その被害規模は巨大すぎていまだにその全貌は定かではありません。それだけではありません。それに引き続き、福島第一原発で、あってはならない、起ってはならないはずの原発事故が発生、必死の対応策をいまもとっていますが、いまだ終息の目処は立っていません。この国難にどう対処すべきか、なにを読み取るべきか、そしてわれわれはどこを目指さねばならないのか。明治維新、太平洋戦争敗戦と過去二回、価値観の大転換を起こした日本は三回目の価値観の転換と新たな発想での社会づくりが必要とキョージュは熱っぽく訴えます。
  
H教授の環境行政時評(第99講 その1)
H教授の環境行政時評(第99講 その2)
H教授の環境行政時評(第99講 その3)
H教授の環境行政時評(第99講 その4)
2011.03.21執筆 2011.03.29.編集