新・新Hキョージュの環境行政時評その1

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2013・夏(その3)

(原発推進まっしぐらー安倍内閣)


Aさん うーん、やっぱり日本でも「豊かな経済よりも、暖かい人間社会と豊かな環境」と言う、しっかりした環境政党が必要ですね。
そういう意味では民主党の「コンクリートから人へ」というキャッチコピーはよかったですのにねえ…
その安倍さんですが、いよいよ原発推進まっしぐらです---。    
Hキョージュ うん、エネルギー原子力政策再稼働促進議員連盟もできたし、「成長戦略」にも原発の活用を明記している。もっとも安倍サンの成長戦略お披露目の講演ではわざと原発の件に触れていない。世論調査では安倍さんの支持率は高いが、同時に6割の国民が原発活用にノーと言っていることに配慮したんだろう。相変わらず姑息だね。          
Aさん 原発輸出に向けてのトップセールスもしているそうじゃないですか。    
Hキョージュ うん、二国間の原子力協定は必ずしも原発輸出と結び付くわけではないが、原発を輸出するには原子力協定の締結が必要だ。
トルコだとかインドだとかで急ピッチに協定締結の交渉が進捗しているし、すでに協定が発効しているベトナムやヨルダンでは具体的な原発建設の話が進んでいるそうだ。
原子力大国であるフランスからオランド大統領が来日し、共同声明を発表。そのなかで原発は重要であると明言し、第三国への原発輸出に向けての提携も打ち出した。
原発輸出は野田内閣もすすめてきたんだが、国内の脱原発との矛盾を指摘する声があり、民主党内部でも原発輸出に異論を唱える声もあった。安倍サンになってからは、そういう意味ではダブルスタンダードでなくなったんだけどねえ…
Aさん センセイはどう思われます。    
Hキョージュ 論外としかいいようがないじゃないか。
米国で原発二基を廃炉にすることが決まった。その理由が、蒸気発生器の配管破損なんだけど、蒸気発生器のメーカーである三菱重工業に対し損害賠償請求をするそうだ。
日本はフクシマの件があるから、たとえ再稼働してもしばらくは慎重に運転するだろうけど、トルコは名だたる地震大国で、インドやベトナムだって地震や津波のおそれがある。そうしたところで万一の事故が起きれば日本の責任だって追及されるよ。
Aさん 安倍サンだけじゃなく、経産省も産業界も原発推進にまっしぐらですね。
Hキョージュ うん、原子力ムラの幹部が集まってつくった「原子力ルネッサンス懇談会」は、フクシマ事故以降「原子力エネルギー政策懇談会」と名前を変え、今年の2月には安倍サンに「責任ある原子力政策の再構築〜原子力から逃げず、正面から向き合う〜」と題する原発再稼働・維持推進に向けての緊急提言を出した。これに資源エネルギー庁が深くかかわっていたということが先日暴露された。
資源エネルギー庁は「何が悪い」と完全に居直ってるけどね。
また使用済み核燃料を再処理したあとにでる「高レベル放射性廃棄物」、いわゆる核のゴミの処分候補地については、電力会社の出資団体である原子力発電環境整備機構(NUMO)や自治体に丸投げしていて、候補地の選定はまったく進んでいなかったが、これからはもっと経産省が前面に出るそうで、候補地の選び方から議論し直すそうだ。

 

(専門バカ、或いはバカ専門のJAEA


Aさん 核燃サイクル路線(18講その4)を堅持するということですね。

その主体になる日本原子力開発機構(JAEA)の不祥事も明らかになっています。   
Hキョージュ うん、まずは高速増殖炉の実用化のための原型炉とされ、事故で運転休止中の「もんじゅ」。機器の点検漏れがなんと1万近くもあることが昨年暮れに発覚し、鈴木理事長は先日辞任に追い込まれた。
規制委員会は「もんじゅ」に関し、安全管理の改善命令を出した。運転再開の準備作業も認めないとし、年内運転再開は絶望的になった。
しかも理事長辞任の1週間後、今度はJAEAの茨城県東海村の実験施設で放射性物質漏えい事故が起き、その対応があまりにお粗末だった。
ついにJAEAの組織体制を見直すことになり、文科省は改革本部を立ち上げた。
ま、フクシマのときは保安院と並ぶお粗末さと無責任さを露呈した戦犯=文科省が、「改革」なんて出来るんかよって、ぼくなんかは思っちゃうけどね。     

 

(フクシマのなおつづく憂鬱)


Aさん フクシマでは地下の貯水槽から大規模な汚染水漏れが相次いで発覚。原因不明のままですが、今後とも冷却水を補給しつづけなければいけないし、地下水の流入もあって、処理水は増え続ける一方です。
やむをえず地下の貯水槽に溜まった処理水をすべて陸上タンクに移しましたが、依然として処理水への地下水の流入がとまらないそうです。    
Hキョージュ うん、それで東電は建屋地下に流入前の段階で地下水を汲み上げて海に直接放流という案を示した。だが、漁民は風評被害をおそれ、同意しなかった。
政府の委嘱した汚染水処理対策委員会は、建屋の周囲に遮水壁を土を凍らせる方法でつくるのが有効だとして、東電に設置を指示した。
でもねえ、本当に実現性があるのか、耐久性があるのか、まだまだ詰めなきゃいけないことが山のようにありそうだ。
これからも地上のタンクをつぎつぎと増設していくしかない。どこまでつづく、ぬかるみぞって奴だね。     
Aさん 東電が事故直後の格納容器の圧力を誤認していたことも新たに発覚しています。
1号機の非常用復水器は津波以前に地震で壊れた可能性があるという見方もありましたが、このほどようやく規制委員会が15分と言う短時間ですが、現場調査をしました。もっとも調査結果はよくわからなかったというもので、継続調査が必要と言うことのようです。
東電はフクシマの1〜4号機ごとに廃炉の新たな工程表を出しましたけど、どこまで実現可能性があるかも怪しいし、避難した人々への補償だって遅々として進んでいませんよね。
だのに再稼働だの、輸出だなどと、ホントに悲しくなってきますね。   

worrying

 

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